
左腕の光る投球術でチームに勝利をもたらしている
プロ11年目の
加藤貴之が、自身初の個人タイトル獲得を視野に入れている。8月15日の
オリックス戦(京セラドーム)では、自己最多の11勝目をマーク。規定投球回には届いていないものの、
ソフトバンク・
前田悠伍、オリックス・
エスピノーザらと最多勝争いを繰り広げている。
昨季は9勝をマークしたが、後半戦は思ったような成績を残せず、悔しい思いをしていた。開幕直前には「もう34(歳)にもなるので、闘志を燃やして頑張ろうかなと思っています。チームの戦力としてもう一回認めてもらえるように」とコメント。内に秘めるタイプの左腕が、珍しく意気込みを口にしたこともあった。いざシーズンに入ってからは、伊藤、北山と勝ち星を積み重ね、「陰ながら、僕は頑張ります。2人もエースですから」。登板後には、援護してくれた「野手のおかげです」と話すのが、お決まりとなっている。
7月15日のソフトバンク戦(エスコンF)では、リーグ一番乗りで10勝に到達し、2年ぶりの2ケタ勝利を達成した。その際にも「ピッチャーの目標でもあると思いますし、そこは感謝して、また満足せずに次、頑張ります。本当に今日に限らず、援護点をもらったり、中継ぎ陣が抑えてくれての勝利だと思うので、そこは感謝して喜びたいと思います」と繰り返した。いつも謙虚なベテラン左腕は、面倒見が良く、後輩たちからも慕われている。強い決意を持って臨んだシーズン。コツコツ積み上げてきたものが実り、初の勲章を手にできるか。
写真=BBM