
文=平野重治
カブスの
上原浩治投手が、1月12日付の朝日新聞で面白いことを語っていた。上原は体育の教師を目指して大体大を受験したのだが、推薦入試でも一般入試でも「サクラチル」。浪人生活を余儀なくされたのだが、予備校で中学レベルの勉強からやり直し、何とか翌年同大に合格した。浪人中にコツコツ勉強して忍耐力がついたことが、その後の人生に大きなプラスになったという。
「最終的になるようにしかならないと思って努力するしかない。一生懸命努力したヤツのことを神様はきっと見ています」と上原は談話を結んだ。
“浪人力”というものは、たしかにあるようで、作家の大江健三郎さんも一浪して東大へ。その人がノーベル文学賞を受賞した。批評家の
蓮實重彦さんも、やはり一浪して東大に入学。のちに東大総長にまで上り詰めた。
プロ野球の世界でも“浪人力”はしばしばある・・・
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