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プロ野球には“ケチケチ伝説“と“強欲伝説“しかないが、仕事の性質上そうなるのか。例外は金田正一で立派の一語

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文=大内隆雄


 1月23日号で平野重治さんが、夏目漱石の弟子のことを書いていたが、こちらも漱石の弟子のことを思い出したので書いてみる。漱石という人は面倒見がよく、弟子たちに職を探してやったり、気前よくお金を貸し与えたりした(多分、ほとんど戻ってこなかっただろう)。森田草平、内田百閒といった弟子たちは、漱石のこういう援助がなかったら作家にはなれなかったかもしれない。岩波茂雄(岩波書店創業者)に至っては、「先生の本を出したいから金を貸してください」という甘えぶり。漱石はこれにも応じたという。

 プロ野球選手は「ウチのフロントにも漱石のような人がいればなあ」なんて羨ましがるかもしれない。プロ野球選手は、1円でも多くむしり取る側だから・・・

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