巨人が、ちょっと、いや、かなり不名誉な記録を作ってしまった。5月28日の
広島戦[東京ドーム]に2対3で敗れた巨人は、これで11試合連続本塁打ゼロとなった。少し後の連敗記録も不名誉だったが。
巨人が11試合以上本塁打が打てなかったのは、1947年8月23日~9月8日の13試合以来の珍事。47年は戦後すぐのボールもバットも粗悪な時代。当時は1リーグで、各チーム(8球団)119試合総当たりで、シーズン最多本塁打は東急の45本(本塁打王の
大下弘がいた。大下は17本塁打)。こういう時代では13試合快音が聞かれなくても、まあ、仕方のないことだった(巨人はシーズン27本)。
巨人は8月22日の東急戦で
川上哲治が5号本塁打したのを最後に、23日の
阪神戦から9月8日の南海戦まで13試合本塁打ゼロ。9月11日の
中日戦で
千葉茂が3号本塁打を放ってようやく不名誉な記録をストップさせた。川上と千葉──やはり、あのころの巨人は、この2人のスター次第だったのである。ちなみに11日の試合、巨人はうっ憤を晴らすように全員安打をマークした。この間の13試合、5勝8敗、完封負けも2つ。まあ、とにかく打てない巨人だった(今年に似ている。今年の巨人の連続ゼロ記録は同じ13でストップ)。
実はこの原稿、ここからが本題。巨人はこの年、13試合連続本塁打ゼロの前に15試合連続本塁打ゼロという、さらに不名誉な記録を作っていたのだ。7月21日の阪神戦で
小松原博喜が本塁打したのを最後に、24日の金星戦から8月21日の南海戦まで15試合ホームランなし。ようやく22日の東急戦で・・・
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