土橋正幸(1935〜) 「罰金徴収してるうちに、シーズンが終わっちゃうよ」 東京都台東区出身のチャキチャキの江戸っ子。1955年にプロ入りするまで硬式野球の経験はなく、定時制高校を中退後は家業の鮮魚店を手伝う傍ら草野球の軟式チームでプレーしており、友人の誘いで東映フライヤーズのテストを受け入団したという異色の経歴を持つ右腕だ。
入団4年目に21勝を挙げ、あっという間にエースとなると、そこから7年連続2ケタ勝利。低迷期のチームにあって好投しながら敗れる試合も多かったが「打てないときもあるよ。今日は負けても、次は勝ちがつくかもしれない。クヨクヨしないのが一番だ」と笑い飛ばした。
キャッチャーからの返球を受けると間髪入れず投球モーションに入るテンポの良いマウンドさばきは、人呼んで・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン