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巨人の中心選手として、ときにONに勝る評価を受けた
森祇晶(森昌彦=当時)。高卒での入団から5年目の1959年に正捕手の座に就くと、それからおよそ15年にわたり司令塔を務め、ベストナイン8回(61~68年)、日本シリーズMVP(67年)などを獲得。その最大の武器は、自ら相手打者の弱点などをノートに付け収集した膨大なデータと、それを駆使した、ち密で堅実なリードだった。
私生活では、ギャンブルはもとより酒もほとんど口にせず、試合後は妻と子どもが待つ自宅へ直行。後楽園でゲームがあった日は、テレビで試合終了を確認した妻が夕食の準備に取り掛かり、料理が出来上がるころには必ず家に到着していたという。
シーズンオフも、多くのチームメートがゴルフに夢中になるのを尻目に疲労回復やケガの治療に専念。そうした森の行動は周囲から利己主義と受け取られることもあり・・・
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