
さまざまなデータを即座に見るために『i PadPro』が採用されたが、開幕戦のパドレス対ドジャース戦ではi Pad使用に大きな差が出た。写真は左がドジャースのロバーツ監督、右がパドレスのグリーン監督/写真=Getty Images
MLBが今季から、ダグアウトとブルペンでの「iPad Pro」の使用を許可した。昨季終盤、実験的に試していたが、正式採用となった。アップル社と複数年契約を結んだのだ。
ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは「私は25年前からMLBに関わっているが、大きく変わったのは球界の情報分析への取り組み方。選手の評価、フィールド上での意思決定、ファンの楽しみ方など、いろんなエリアで影響を与えている。『iPad』を現場に持ち込むことで、意思決定がより早くなり、より良い決断が下せる」と言う。コミッショナーが、念頭に置くのは、プロ野球がこれからのデジタル世代にも受け入れられる娯楽であり続けること。そこでゲームそのものをデジタル仕様に変える。アップル社の協力で「MLBダグアウト」アプリを製作した。
一方、現場の反応はさまざまだ。筆者は昨年9月にも取材したのだが、例えばマリナーズのリック・ウエイツ投手コーチ(当時)は「オフィスではデータ処理に、コンピューターや『iPad』を普通に使用しているから。扱いには慣れているし、ダグアウトでも使えるのは良い。特に60歳を超えた私にとって良いのは、いちいち眼鏡をかけなくて済むこと」と大歓迎していた。
対照的にアスレチックスのボブ・メルビン監督は「私は紙のほうが慣れている・・・
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