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トーリ氏は現役、監督時代とさまざまな経験を積み、多くの選手たちと信頼関係を築いた。その人柄で現在MLBのチーフベースボールオフィサーとして活躍している。写真はドジャース監督時代/写真=Getty Images
今年76歳のジョー・トーリ氏ほど、野球界でさまざまな経験をした人はいない。18年間のメジャー選手生活では3球団でプレー。9度のオールスター、1971年は首位打者&打点王でナ・リーグMVPに輝いた。守備でも捕手、一塁、三塁、外野をプレーした。
その後、77年にメッツでのプレーイングマネジャーを経て、5球団で29シーズン監督を務めた。ヤンキースでは4度の世界一。打者として2342安打、監督として2326勝。両方で2000の数字を超えたのは彼しかいない。でも、それで終わりではなかった。ドジャースの監督を辞めたとき70歳だったが、2011年にMLBのチーフベースボールオフィサーに就任。
これが適任だった。近年、MLBはリプレー「チャレンジ」本格導入、ゲームのスピードアップ化、本塁コリジョン禁止など、動きが目まぐるしい。その中で新システムの導入は混乱を招き、現場の反発も多くなった。そんなときに、経験豊富なトーリ氏が調停役を果たす。カージナルスのマイク・マシニー監督は「素晴らしいリーダーシップ。ジョーは常に話し合える環境に持っていく。状況を改善できるよう助けてくれと協力を求めてくる」とコミュニケーション力を高く評価する。
実は今年6月始め、トーリ氏と約30分間電話インタビューの機会があった・・・
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