待望の一発放った主将兼四番がチームをけん引

東都のキャプテンナンバーは「1」。笹川は文字どおり、チームの顔として東洋大をけん引する/写真=菅原淳
「All for joy」。東洋大の主将で四番を打つ
笹川晃平(4年・浦和学院高)の帽子のつばには、こう書かれている。
この帽子は、昨年の主将でエースだった
原樹理(現東京
ヤクルト)がかぶっていたものだ。昨秋の東都リーグ一部二部入れ替え戦(対駒大)で7季ぶりの一部復帰を決めたあと、原から「主将として大変だと思うけど、頑張れよ」という激励とともに贈られた。笹川は、その言葉の重みを噛みしめるように説明する。
「『すべては喜びのために』という意味です。自分一人のためではなく、チームやOBの方々、支えてくださっている人たちに喜んでもらえるようにプレーするということです」
中大1回戦(4月12日)では、その言葉どおりの一発を放った。4回一死一塁の場面で
伊藤優輔(2年・小山台高)が投じた内角寄りの140キロの直球をたたくと、打球は大きな放物線を描き、左翼席中段に飛び込んだ。3年秋までに二部リーグで8本塁打を記録しているが、一部リーグでは初本塁打。この特大2ランにより、チームは2対0で勝利した。
東洋大・高橋昭雄監督は普段、笹川には「四番で主将がしっかりしないと勝てないぞ」などと厳しいのだが、このときばかりは「きれいな本塁打だった」と手放しで褒めた・・・
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