伝統として根付いた“濃さ”に「若さ」と「貪欲」が武器

有望な新2年生が多い大阪桐蔭高だが、その背景には実戦でノビノビとプレーさせる新3年生の存在が頼もしいという。甲子園優勝4度の名将・西谷監督も手応えを得ている
1月4日。練習始動日だった大阪桐蔭高のグラウンドには今年も、多くのOBが訪れた。多数の報道陣も集結してにぎわいを見せる光景は、今や新年の“風物詩”にもなっている。
藤浪晋太郎(
阪神)、
森友哉(
西武)と、甲子園を沸かせた先輩を前に「藤浪さんは実際に見て、大きいと思いました」と注目の新2年生・
根尾昂も目を輝かせていた。その横で甲子園優勝4度の名将・西谷浩一監督は、ニッコリと笑みを浮かべる。
「毎年、こうやってOBが来てくれるのはありがたいです。プロだけではなく、大学生の子も顔を出してくれますし、そういう先輩の姿を見て、現役の子たちも何かを感じてくれたらとは思います。大阪桐蔭はもともと歴史が浅くて月日ではまだまだですが、“濃さ”では少しずつ伝統になってきたような気はします」
今春、大阪桐蔭高は3年連続でのセンバツ出場が有力視されているが、現チームの特徴は“若さ”。とはいえ、ただの“下級生が多いチーム”ではない。先述の根尾をはじめ、
藤原恭大、
中川卓也といった新2年生が力を発揮し、昨秋の近畿大会は準決勝へ進出した。試合ごとに打順が入れ替わり、起用法を見極めていた西谷監督は、チームの内情をこう明かす。
「昨年のチームもそうでしたが、前の年に・・・
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