写真=松田杏子 
トヨタ自動車は2017年シーズン開幕戦を制し、就任2年目の桑原監督は選手の手によって神宮の杜を舞う
昨夏の都市対抗覇者貫録の戦いぶりで初頂点
■主将兼エースの佐竹、決勝6回1失点でMVP 社会人野球のシーズン最初の公式戦であるJABA東京スポニチ大会が3月11日から4日間、神宮球場など3球場で開催された。計16チームが出場。4ブロックに分かれた予選リーグの各1位チームが準決勝へ駒を進め、最終日(14日)は決勝と合わせて、3試合が行われた。
決勝でホンダを6対1で下して初優勝を遂げたのは、昨夏の都市対抗で、初めて栄光の黒獅子旗を手にしたトヨタ自動車だった。2016年に自身2度目の最多勝、最優秀防御率、ベストナインのタイトル3冠に輝いた主将の
佐竹功年(早大)は「まさか、優勝できるとは思っていなかった」と話す。
というのも、今年のトヨタ自動車は思い通りに調整が進まなかった。チームを率いる桑原大輔監督(立命大)は「この冬の愛知県は寒い日が多かったですし、雪が降ったこともありました。キャンプも3月に入ってからようやく始めたので、実戦もなかなかできなかったんです」と明かす。
しかし、その一方で「幸いなことに故障者が出ませんでしたし、今年は新人選手が6人加わって、みんな気持ちを新たにレギュラー争いを繰り広げているので、昨年の都市対抗で優勝したことに満足することなく良いモチベーションを保ってくれていると思います」(桑原監督)。
こうして大会を迎えたトヨタ自動車は、桑原監督が「投手を中心にしっかりと守ることができた」と振り返るように、中盤まで投手戦の展開で進み、終盤でしぶとく得点を挙げて勝利をつかむ試合が目立った。佐竹も優勝の要因に「やっぱりディフェンスですね。キャッチャーの
細山田武史(早大、元
ソフトバンク)を中心にバッテリーでしっかりとコミュニケーションを取ってきたのですが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン