
選手の名前[マグネット]が貼ってあるホワイトボードを視線の先としながら、戦力の構想を話す善波監督。学生、特に4年生への信頼が厚い/写真BBM
コツコツ努力を重ねてきた主将と“元主将”がキーマン
1925年秋から続く東京六大学リーグの歴史の中で、3連覇以上が達成されたのは9度(そのうち6度が4連覇)。今春は、昨年に春秋連覇を達成した明大が3連覇に挑む。
2008年から明大を率いる善波達也監督は「3連覇といっても、チームも変わっているし、他校もいいチームばかりですからねえ」と苦笑交じりに言うと、表情を引き締めた。
「まずは開幕カードの東大戦をしっかり乗り切って、3連覇を狙えるスタートを切りたい」
善波監督は「4年生が積み重ねてきた力を出してくれるのが、学生野球の最もいい姿だ」と考えている。その4年生の中でも中心となるのが、主将の中野速人(4年・桐光学園高)だ。昨年の主将・
柳裕也(現
中日)はエースだったが、中野は現状では控えの三塁手で、レギュラーの
渡辺佳明(3年・横浜高)と競争している立場だ。善波監督は中野を主将に指名した理由を説明した。
「中野は3年間、努力を積み重ねてきたから、そろそろ伸びどころが来る。厳しい競争を乗り越える可能性もある。チームが苦しいときに力を出して、いい方向に導いてくれると期待しています」
その中野が抱負を語る。
「春は3連覇がまず一つの目標。昨年は3冠(春秋のリーグ戦と明治神宮大会)だったので・・・
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