目指すスラッガーの役割

　入社5年目の16年12月14日、初めて社会人年間表彰式の場に立った。同年11月の日本選手権準優勝に貢献するなど、17打点で初の最多打点賞のタイトルを獲得。脚光を浴びる機会ではあるものの、関本憲太郎はやや肩身の狭い思いをしたという。

「初めて獲れたことはうれしかった。でも、取材が多い、ベストナインのほうがすごいんだ、と思いました」

　その場で、関本は17年シーズンの目標として「本塁打賞」を掲げた。年間表彰の本塁打賞の対象は「6本以上」。ところが、制定以降・・・