
東芝の主将・松本[背番号1]は準決勝敗退後、3位の「黄獅子旗」を手に。右の平馬監督とともに悔しさをにじませる/写真=松田杏子
厳しい一発勝負で向き合った「4強」の壁
岡野祐一郎(青山学院大)、
宮川哲(上武大)の二枚看板を抱え、今年の都市対抗では優勝候補の筆頭に挙げられた東芝(川崎市)。2回戦は岡野がJR東海(名古屋市)を5安打1失点に抑えて完投勝利。「今年の都市対抗は絶対に優勝したいと思っていました」というエースは昨年、侍ジャパン社会人代表でも活躍したがドラフト会議では指名なし。しかし、チームメートに励まされ、日本一への思いをさらに強くしたのだという。
シーズンオフには宮川に教えを乞い、球速アップに励んだ。「一緒にキャッチボールをやって良いところを吸収し、ボールをたたくように上から投げ下ろす感覚を養ってきました」。成果は4月のJABA四国大会で表れ、自己最速の149キロを記録。この都市対抗でも146キロの真っすぐと抜群の制球力で付け入る隙を与えなかった。準々決勝では打線が爆発。JFE西日本(福山市・倉敷市)に対し、村上貴哉(明大、JX-ENEOSから補強)、石川桜太(東海大)、柴原健介(日大)が本塁打を放つなど12安打で10得点。岡野は「(10年の)優勝を経験しているベテランたちは『そのときは勢いがあった』と話していたのですが、今年もこの試合で勢いがついたと思います」と確かな手応えを得ていた。
東芝の強さについて、平馬淳監督(法大)は・・・
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