
3月4日、横浜市青葉区内の日体大合宿所に入寮した重宮。2年夏から3年夏まで3度の甲子園連続出場と、経験値が高い/写真=大賀章好
3季連続甲子園出場の実績を武器に大学で誓う飛躍
明石商高(兵庫)の狭間善徳監督は「野球の技術以上に、人間的に成長しなさい。『明商(めいしょう)出身です』と胸を張って、これからの人生を歩んでいけるように」と、いつも選手たちに伝えている。
昨年のチームで主将を務め「三番・三塁」として甲子園で春夏連続の4強入りに貢献した重宮涼は、恩師の教えを心に刻み、3月4日に日体大の健志台合宿寮(神奈川県横浜市)に入寮した。部屋に荷物を運び入れると、手伝いにきてくれていた母・直子さんに「ありがとう」と言った。この年ごろの男子にとっては、思っていても恥ずかしくてなかなか口に出せない言葉なのに、ごく自然に。
「高校生になって、言えるようになりました。狭間監督から『感謝の気持ちを忘れるな』と言われてきたので」。そう言うと、重宮は180センチ、90キロという大柄な体格には似合わない、照れたような笑顔を見せた。
日体大は狭間監督の母校。明石商高OBでは
松本航(現
西武)が卒業し・・・
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