
日本高野連・八田英二会長は6月10日、8月の甲子園での招待試合開催にあたり記者会見を行った/写真=太田裕史
主な招待校監督の声
永田昌弘(国士舘高) 「このたびは思いもかけず、一度はあきらめた甲子園球場での試合の機会をいただき、心からうれしく思います。この決定に、選手たちはかみしめるように喜びを表していました」
高橋源一郎(中京大中京高) 「目標としていた甲子園の舞台に立たせていただけるということで、感謝の気持ちを持ってプレーさせていただきます。夏の大会が中止、多くのスポーツ大会が中止になる中で実施をしていただけるということなので、皆様に勇気と希望を与えられるような試合ができたらと思います」
岡田龍生(履正社高) 「日本高野連や多くの方々のご尽力により、甲子園で試合ができることは、感謝の一言しかありません。1試合だけですが、何試合分にもなるように、万全の準備をしていきたいです」

昨夏の甲子園優勝校で2年連続のセンバツ出場を決めていた履正社高・岡田監督[写真]、同4季連続出場だった明石商高・狭間監督は招待大会開催を受け、取材に応じた/写真=宮原和也
狭間善徳(明石商高) 「この夏、野球することをあきらめていましたけど、甲子園でできることに感謝しています。明石商の誇りを持って全力で頑張ります。(ドラフト候補のエース・
中森俊介には)慌てるな、自分の今までの感覚があるから、それをすればいいと伝えました。中森は、2カ月後には、必ず、しっかりと調整してきます」

明石商高・狭間監督/写真=石井愛子
センバツ出場32校が真夏の真剣勝負
「何らかの形で甲子園の土を踏ませてあげたい」
新型コロナウイルスの影響により日本高野連がセンバツ中止という決断を下した3月11日、八田英二会長は出場予定だった32校の選手を慮(おもんばか)り理事会後に行われた記者会見でそう話した。しかしその後も状況は好転せず、夏の全国大会中止も決定。甲子園で高校野球が行われない1年になるかと思われたが6月10日、日本高野連はセンバツに出場予定だった32校を甲子園に招待し、8月に交流試合を開催すると発表した。『2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)』の実施が承認された理事会後、小倉好正事務局長が説明した。
「目的は第92回選抜大会出場校の部員に甲子園球場での1試合を提供するのが目的でございます。日程につきましては8月10日~12日の前半3日間、13、14日は予備日とお考えいただければいいんですが、後半が15~17日。合計で6日間、雨天順延でございます。全出場校が参加しての開会式は行いませんけども、リモート開会式が可能かどうか検討させていただければと思っております。従来の甲子園大会では18人のベンチ入りですけども、少しでも多くの選手にという思いで特別に20人ということを設定しています」
感染リスクを完全になくすことはできないが、可能な限りゼロに近づける努力は惜しまない。現時点では・・・
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