
球速表示以上のボールのキレが持ち味。力でねじ伏せることもできる[写真=小中翔太]
大商大入学から間もない1年の5月に転機が訪れた。右の本格派タイプだった鈴木豪太は富山陽一監督からの「サイドにしてみたらどうや」というアドバイスにより、オーバースローからの転向を決意した。すでに球速は144キロをマークする有望な新入生だったが、大商大投手陣は質も枚数も豊富で競争は熾烈。140キロ台の力強い球を投げる投手ならばゴロゴロいる。「使っていただけるなら何でもチームのために」と腕の位置を下げた。すると球速は146キロを記録。富山監督は体の使い方が横回転なのに、オーバースローで投げているミスマッチを見抜いていた。サイドスローの豪腕、誕生の瞬間だった。
1年春から全国大会のマウンドに立ち、秋には神宮切符をかけた関西地区代表決定戦で先発を任された。オフシーズンには2学年上の
上田大河(
西武)、
高太一(
広島)、
野中太陽(三菱重工East)がドラフト候補として注目を集める中・・・
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