
徳島戦に応援に駆け付けた父・幸治さん[左]、母・マリアさん[右]と稲垣将幸
「チャンクリ! チャンクリ!」
愛媛ベンチから打席の稲垣将幸(中央学院大)に向けて声が飛ぶ。『チャンスでクリス』という意味だ。
「香川じゃイジられることがなかったので。愛媛に入ったとき『どんどんイジってくれていい』って言ったんですけど。なんか、いままでにないようなイジられ方してますね(笑)」
香川・クリス内野手がウェーバー公示により愛媛へ移籍すると発表されたのは、後期開幕前の7月3日である。その2日前に松山入りした。
最下位争いを続けた前期、四番としての責任を感じていたのは事実だ。打率.233、1本塁打の成績に、もっとやれるはずだと思っていた。「環境を変えたい」と願い出たクリスを香川・
西田真二監督(元
広島)は全力で引き留めた。だが、その意思は固く退団が決まる。6月半ばからは1人、河川敷で練習していた。
「(香川の)練習に来てもいいぞって言われたんですけど・・・
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