
6月27日、愛媛戦で相手先発の正田から1号ソロを放ち、ホームインしたサンフォ
2013年6月、当時15歳だったサンフォ(サンフォ・ラシィナ)が西アフリカ、ブルキナファソから来日して7年になる。高知で契約選手となって6年目の開幕戦に、九番・左翼手として出場した。2安打1打点と上々のスタートを切っている。
初の開幕戦スタメンを前にして、練習でやっていることを出せるようにしよう、と考えていた。
「あと、吉田監督(
吉田豊彦監督/元南海ほか)の初めての開幕なので、なんとか勝ってあげたいな、という気持ちがありました」
球団在籍期間は、吉田監督の次に長くなった。外国人だから、という特別扱いなど、とうの昔になくなっている。堂々と競争に勝ち抜き、ポジションを手に入れた。「まだ、レギュラー獲ってないですけど……」と謙そんする。
今年、7年ぶりに高知のユニフォームを着ることになった
定岡智秋ヘッドコーチ(元南海)は、入団テストを受けた当時の監督である。あいさつに来た彼を見て、サンフォだと気付かなかった。
「当時から足は速かったけれど、ガリガリやったからね! 『ひさしぶりです』と言うから『お前、誰や?』って(笑)2回りくらい大きくなっとるからね!」
気付かないのも無理はない。67キロだった体重は、86キロまで増えている。
練習から試合の緊張感を持つことを心掛けている。そうしないと試合に出たとき、緊張し過ぎて体が動かなくなってしまうからだ。試合に入れば、落ち着いてプレーする。自分が取り組んできたことを信じて、相手としっかり勝負する。
「緊張を楽しむというか、野球が好きなので。この時間を大切に。短い時間、9イニングを楽しむ。エラーしたら、また練習を繰り返すだけなので。うまくいったら、それはそれでね。また今度につながるように」
失敗しても引きずらない。落ち込んでいたら、周りに迷惑を掛けてしまうから。それらはすべて、高知に来てから学んだことだ。
今回のインタビューは、日本語で行われている。口癖のように何度も出てきたのは「これからですね」という言葉だった。前だけを向いてやってきた。だから、今がある。
6月27日、対愛媛2回戦(高知市)3回裏、
正田樹(元
日本ハムほか)のストレートをとらえたサンフォの打球が、左中間スタンドに突き刺さった。
[リポート/高田博史]