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前期V争う高知の守護神/四国ILリポート

 

6月3日の愛媛戦、9回二死満塁のピンチを切り抜けガッツポーズを見せる高知・秋田


 5月29日、2位徳島に自力優勝の可能性が復活した。これにより、首位高知に灯っていた前期優勝へのマジックナンバーは消滅した。

 高知と徳島のゲーム差は『1』(5月29日終了時)。ともに残る5試合には、直接対決も2試合含まれている。四国リーグの前期優勝争いは、2強のサバイバルレースとなった。

 6月3日、高知対愛媛前期9回戦(高知市)は、高知にとって前期最後のホームゲームとなる。だが、序盤から愛媛に2点のビハインドを強いられた。打線も愛媛先発・馬渕歩空(同朋大)の前に、6回まで無得点に封じ込められている。

 7回裏、高知が反撃に出る。一死二、三塁の場面で、七番・桑原潤也(鹿屋体育大)が中前へ2点適時打を放ち、2対2の同点に追い着いた。

 9回表、高知は抑えの秋田有輝(オールフロンティア)をマウンドに送る。しかし、先頭打者に四球を与えると、次の打者に二塁打を浴び、無死二、三塁の大ピンチに陥った。

 高知・吉田豊彦監督(元南海ほか)がマウンドへ向かい、声を掛ける。

「開き直っていくしかないでしょ!」

 ここから秋田が本領を発揮する。最速147キロのストレートを投げ続け、打者3人を見逃し三振、遊飛、一ゴロに切って獲った。

 9回裏、高知の勝ち越しはならず、試合は2対2のまま、リーグ規定により引き分けに終わっている。

 秋田の成績は18試合2勝1敗9セーブ(リーグ1位)。規定投球回数には未達だが、ここまで2失点しかしておらず、防御率1.00(18投球回)を残している。奪三振率も11.50と高い(6月5日終了時)。

「点は取られちゃいけないな、という気持ちで投げています。どんな形でもいいので、ゼロで。今は形はもう気にしていないですね」

 連投の疲れもあるが、優勝したい気持ちのほうが強い。前期のクライマックスへ向かう意気込みを聞いた。

「自分のアピールの面でも点を取られないように。前期は2失点だけで終わるっていうことと、優勝ですね」

 ファンからの期待が緊張感となって、両肩に伸し掛かってきている。プレッシャーを力に変えて、腕を振る。[リポート/高田博史]
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