
初開催となったセミナー。選手が真剣に企業の説明を聞いた
BCLは8月1日に埼玉・熊谷市で、3日に新潟市で、全選手を対象とした「セカンドキャリアセミナー」を開催した。趣旨に賛同する13社の企業採用担当者が、各企業の事業内容などについて対面で説明する機会を設け、選手たちが学生の“就職活動”のような形で合同企業説明会に臨んだ。
シーズン中に引退後のセカンドキャリアを見据えて、こうした取り組みを行うのは初めて。リーグの村山哲二代表は「これまでもリーグとして選手が現役を引退したあとのセカンドキャリアについてのサポートはしてきたが、取り組みを見直し、シーズン中も含め、年間を通して選手に情報発信を行うことで、引退後のキャリアづくりにスムーズに移行できる環境設計を図りたい」と趣旨を説明する。
BCLには現在8球団で約200人の選手が在籍しているが、NPBからドラフト指名を受ける選手は年間約4%。そのほかの96%の選手は夢をあきらめなければならない現実がある。村山代表は「平均年齢22歳の若い選手たちの将来を預かる立場として、NPBへの可能性を最大化する事はもちろんだが、叶わない選手の就業に真剣に向き合うリーグでありたい」と話す。
セミナーに参加した企業の1つ、道路メンテナンスを行うスバル興業株式会社の宮尾英和総務次長は「今はシーズン中で、それぞれが夢に向かって全力でプレーしていることは大前提」とした上で、「独立リーグでプレーしてきた選手は礼儀正しく、体力があり、精神的にも強い。こうしたセミナーがきっかけで企業の取り組みや事業に関心を持ってもらうことができれば」と若き人材の発掘に期待を寄せる。すでにBCLを卒業した選手たちが複数働いている企業や、野球事業に関わる企業なども参加していて、選手たちは真剣な表情で説明を聞いていた。
BCLでは選手に年3回のアンケートを実施するほか、個別の進路相談に乗るサポートセンターの設置を計画している。夢への挑戦を終えたあとも、選手をバックアップしていく体制を整える方針である。[リポート/岡田浩人]