注目が増す最速154キロ右腕。確かな成長を遂げたが、目標は常に“一歩先”にある。 リポート=高田博史 
躍動感ある豪快なフォームで投げ込む徳島・白川[写真=佐藤友美]
大勢のスカウトを前に
バックネット裏には、ざっと見ただけでもNPB8球団のスカウト、編成スタッフが集まっている。徳島対香川後期7回戦(8月19日、徳島市)、徳島の先発投手は4年目の
白川恵翔(池田高)だった。
スカウトの前で打たれたらどうしよう? そんな不安の中でマウンドに登っていたのは2年目までである。もう、この緊張感にも慣れた。実力以上のものを見せようと、必要以上に力んでしまうこともない。
いつもどおりテンポ良く、ポンポンとボールを投げ込む。1回表、一番・田川涼太(中京学院大中退)を空振り三振に取った。二番・
田代大智(JR東日本東北)には中前打を許したが、後続を断ち切り、初回を無失点で投げ終えている。空振りを取れてはいるものの、ややストレートが高い。
「ちょっと狙い過ぎていた部分があったんで、コースを。逆に2回以降、アバウトに考えるようにしました」
2回表・・・
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