4期連続での四国の頂点。新・現有戦力が高め合う好循環は、秋のドラフトへとつながっていく。 リポート=高田博史 
地元・むつみスタジアムに戻って優勝セレモニーを行った徳島
徳島、4期連続優勝!
6月1日に行われたデーゲーム、香川対高知前期10回戦(さぬき市)に、2位の高知が敗れた。この結果、前期優勝へのマジック『1』を点灯させていた徳島の優勝が決定した。
徳島の前期優勝は2年連続6度目。2022年後期以来、4期連続のリーグ優勝となった。4期連続優勝は、香川が08年に打ち立てたリーグ記録(06年後期〜08年前期)に並ぶ快挙である。
徳島はこの吉報を、九州遠征中の福岡で知る。同日、ナイトゲームで行われた
ソフトバンク三軍前期3回戦(筑後市)には敗れたが、試合後に
岡本哲司監督(元大洋ほか)の胴上げが行われている。タマホームスタジアム筑後で、岡本監督が3回宙に舞った。
開幕から引き分け1つを挟み5連勝と、快調なスタートを切って以降、首位を一度も譲らなかった。3、4月の13試合を9勝3敗1分けで終え、21試合目となる5月16日に『M10』を点灯させる。その後も順調にマジックを消化し、7試合を残して優勝を決めた。
凱旋して行われた対高知前期8回戦(5日、徳島市)の試合前、岡本監督に前期優勝の勝因を聞いた。
「目標を共有できる仲間が集まっている。そのうえ、ウチはオフがない。11月からもう、このための準備はしているし、2年目の選手が大きな戦力になっている。そこに新しく入った人たちが融合されて、チームをうまいこと形成してくれているってことですね」
優勝のその先へ
2年目の
寺岡丈翔(福岡大)、
角井亮太(龍谷大)、
柏木寿志(九州文化学園高)の3人の打点合計82は、総得点182の45%を占める(6月5日終了時)。
新入団の佐藤ムーディー快(オタワ・タイタンズ)、
岸本大希(桐蔭横浜大)、
加藤響(東洋大在学中)らも加わり、優勝への大きな原動力となった。
投手では
石川槙貴(九州共立大)が5勝、
白川恵翔(池田高)が4勝と、2人で9勝をマーク。白川はSSGランダース(韓国)に期限付き移籍中だが、1日のキウム・ヒーローズ戦で初登板し、初先発初勝利を挙げている。岡本監督が納得の表情を見せた。
「それなりにアイランドリーグのレベルで白川がやってきたっていう、1つの結果だと思うんですよ」
白川が抜けた穴はほかの投手陣がしっかり埋めている。
中込陽翔(山梨学院大)、
山崎正義(紅葉川高)、
川口冬弥(ハナマウイ)らが勝ちにつなげた。

前期優勝の表彰を受ける岡本監督[左]と主将・寺岡。右は四国ILの馬郡健代表
勝つことでNPBから注目される。それが秋のドラフト指名に直結する。
「勝つために動かないと成長せんから。勝たんと、ドラフトに出すっていうのも難しいんでね」
高い“野球力”を持つ選手、そしてNPBでレギュラーをつかむ選手を多く輩出したい。優勝の先に岡本監督が描く未来図である。