覚悟を決めた1年、指名はなかった。それでもやり切ったからこそ手にしたもう一つの扉があった。 リポート=高田博史 
四国での6年間をやり切ったからこそ、思わぬ連絡が舞い込んだ[写真=山田次郎]
来年のドラフトの日まで
最後の登板が終わった石田啓介(元香川)の表情は、晴れ晴れとしていた。
「独立で最後の登板が終わりました」
6年目のシーズンとなった2024年は、特別な1年だった。香川で2年間、コーチを務めた
近藤一樹(元
ヤクルトほか)には、22年に近藤が退団してからもずっとアドバイスをもらっている。
一昨年の23年10月、ドラフト会議が終わった夜のことだ。ほとんど引退を決断しようとしている中で、近藤だけはそれを良しとしなかった。
「気持ちがまだ、燃え尽きてないんだったらやるべきだ」
今日から来年のドラフトの日までをゴールにラスト1年、1日も無駄にせずやり切る。来年指名されなかったら・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン