先発2本柱がローテ守り、頼れる主将がチームをけん引。来季の連覇へ、決意を語る。 リポート=岡田浩人 
BCLアワードで優勝監督インタビューを受ける群馬・高橋監督
昨季の悔しさがバネに
昨季の悔しさをバネに、選手が、チームが成長し、その結果がリーグ優勝につながった、その舞台裏が明かされた。
11月に東京・品川でファンを集めて開催された「BCリーグアワード」で、今季4年ぶり6回目のリーグ王者となった群馬の指揮官・
高橋雅裕監督(元大洋など)が壇上に上がり、シーズンを振り返った。
高橋監督にとって就任2年目となる今季、投打がガッチリかみ合い、レギュラーシーズンの戦いでは2位栃木に12ゲーム差をつける圧倒的な強さで東地区優勝を飾った。その裏には昨季マジック5が点灯しながら、神奈川に逆転優勝を許した屈辱があった。
「昨年悔しい思いをして、それを経験した選手たちが残ってシーズンに入りましたが、先発の投手2人(ともに10勝を挙げた榊原元稀と長
大聖)が柱としてしっかりローテーションを守ってくれました。投手がうまくいかない試合は野手が、野手が打てないときは投手が、カバーしてくれた。ずば抜けた力ではないが、まとまったいいチームでした」
そのチームのキーマンとして指揮官が名前を挙げたのがキャプテンとしてチームをけん引した濱田祐太(横浜金港クラブ)で、今季は打率.380で首位打者、リーグ3位の53打点で野手部門MVPに輝いた。
「濱田がキャプテンとしてチームが良いときも悪いときも、しっかりミーティングをして次の試合に臨んでくれた。濱田が中心となってチームがまとまりました」
ドラフト選手輩出を
指揮官が「優勝だけを狙って頑張ってきた」と振り返るシーズン。リーグ内の他チームで「やりづらかった相手」を問われて名前を挙げたのが、同じ東地区の福島だった。
「打線が強力で抑えるのが難しかった。個人的にはやりづらい相手でした」
リーグチャンピオンシップでは西地区優勝の神奈川が相手。前年、逆転のリーグ優勝をさらわれたライバルを「簡単に勝てる相手ではないと思った」と評した。その予想どおり、最終5戦目までもつれる激闘となったが、3勝2敗でリーグ王者に輝いた。
「来季は連覇が懸かる。他チームにもいい選手が増えているので、切磋琢磨してファンに良い試合を見せて、チームとしてもリーグとしてもレベルアップを図りたい」
群馬は3年間投手陣を支えた薗雄斗(城西大)が来季から兼任投手コーチを務めることが発表された。「NPB選手がたくさん出るようサポートします」とコメントしている。
高橋監督は「どのチームにも魅力的な選手がいる。そういう選手をしっかり抑える、そういう投手からしっかり打たなければ、優勝はできない。NPBに行く選手は特長がある。そういう選手を来季、ウチも育てたい」と意気込みを示した。連覇、そして来秋のドラフトを見据えた戦いは既に始まっている。
PROFILE たかはし・まさひろ●1964年7月10日生まれ。愛知県豊明市出身。176cm90kg。右投右打。名古屋電気高2年時に二塁手として夏の甲子園ベスト4。82年のドラフトで大洋から4位指名を受け入団。97年
ロッテに移籍。99年引退。ロッテや
楽天などでコーチを務め、15年から5年間、BCL群馬でコーチ。24年から監督。