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埼玉・坪井壮地 サイクル安打達成「圧倒的な数字をたたき出したい」/BCリーグ

 

2三振からの大記録。ここまですでに5本塁打を放ち、今季、爆発の予感が漂う。
リポート=岡田浩人

リーグ10人目のサイクル安打をマークした埼玉・坪井[写真=埼玉球団提供]


5回からの4打席で


 リーグ史上10人目となるサイクル安打の達成だ。

 4月22日の西武三軍戦で埼玉の二番打者・坪井壮地(フェデックス)が記録を残した。それも非常にまれな、2打席の三振からの達成である。

「2三振からのスタートで、相手も西武。まさかその後に6打席目まで回ってくるとは考えてもいませんでした。チームのみんながたくさん打ってくれたので打席をたくさんもらうことができ、運がありました」

 大記録のスタートは5回。先頭打者で打席に立った。相手投手は二番手で登板した育成の木瀬翔太だった。「真っすぐの真ん中高め」という球を左中間にたたき込むソロ本塁打を放つ。

 7回に二塁打、8回に右前安打でサイクルにリーチをかける。しかし当の本人はまったく気付いていなかった。

「まず、8回に安打を打った後、9回に自分に打席が回ってくるとは思っていなくて……そもそもサイクルになるとも気付いていませんでした。チームメートから『三塁打でサイクルですね』と言われて、『あ、そうだ』と気が付いたくらいで……」

 埼玉は8回に打者一巡の攻撃で5得点。坪井に9回の打席が回ってきた。マウンドには五番手の堀越啓太が上がっていた。

「内角の甘めのスライダーだと思います。常にセンターへの打球を意識しているのですが、しっかり打ち返すことができました」

 打球は左中間へ。「センターが右中間寄りにいた」という守備位置も幸いした。「『三塁を狙える』と思いました」。

 三塁打で見事、サイクル安打を達成した。

好調の要因は“構え”


 昨春、社会人野球チームを退団し、独立リーグからNPBへの挑戦を決めた。

「小さいころからNPB入りを目指していました。その可能性の幅を広げるためにBCLに来ました」

 1年目の昨季は57試合に出場し打率.349、6本塁打、40打点、12盗塁という数字を残した。2年目の今季はこの試合までで打率.545と驚異的な数字を残している。特に本塁打は4月だけで5本も放っている。

「(好調の要因は)打席の中で“構え”を意識していて、今季は構えが“はまる”感覚が多い。オフのトレーニングでも、たとえばスクワットなら猫背にならないよう、姿勢を気にしながら取り組んできました。それがいい結果につながっています」

 今季は大爆発のにおいがする。「まずはリーグ優勝」と目標を語る坪井。その上で、「25歳の年齢でNPB入りを目指すなら即戦力は絶対。周りと同じような結果ではいけない。圧倒的な数字をたたき出したい」と力を込める。そのバットから目を離せない。

PROFILE
つぼい・そうじ●2000年12月10日生まれ。千葉県千葉市出身。180cm90kg。右投右打。2歳上の兄の影響で年長から軟式野球を始める。花島小では柏井ジャガーズに、花見川中では硬式の船橋中央シニアに所属。浦和学院高では3年夏に背番号3で甲子園出場。流通経済大、フェデックスを経て、25年からBC埼玉に。
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