
スイングが速く、体の前でボールをとらえる打撃が特徴の中村/写真=田中慎一郎
夏の甲子園大会は花咲徳栄高の優勝で幕を閉じた。大会の目玉として期待された早実・
清宮幸太郎が地区大会で敗れたため、盛り上がりに欠けるのではないかと思われたが、いざ始まってみれば大逆転あり、壮絶な打撃戦ありで、面白い大会だった。
数多くあったスリリングなゲームを陰で演出したのは、量産されたホームランだろう。私たちの感覚をはるかに上回って打球が飛んだ。泳いで打った打球や、詰まった当たりが簡単にスタンドインした。プロでもあまりお目に掛からないバックスクリーンへの一発も多かった。
ボールによるものなのか。金属バットによるものなのか。風のせいなのか。選手のバッティング技術が上がったからなのか。ドラフト候補生がひしめいていた昨年と違い、「超高校級」と言われる投手が少なかったからなのか。原因は分からないが、明らかにここ数年の大会とは様子が違った。
しかし、そんな打者優位の大会が・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン