
フォークの変化を投げ分けた村山実さん。上原のフォークも村山さんの域に達している/写真=BBM
プロ野球が開幕した。今年はチーム4年ぶりのV奪回、
上原浩治の復帰、大器・
岡本和真、
吉川尚輝の成長など、古巣・
巨人に楽しみが多い。
特に投手出身の私にとっては、メジャーから10年ぶりにチームに帰ってきた上原がどんなに変わった姿、どんなに変わらない投球スタイルを見せてくれるか、野球ファンの1人としても胸がワクワクする。
復帰初登板になった3月20日、オープン戦の
日本ハム戦(東京ドーム)での投球も見た。スピードガンが未調整だったせいもあったが、上原自身も未調整でスピードがなかった。そのせいでもあったのか、投げた球はほとんどがフォーク。しかし、まさに“自由自在”に、その球を操った。フォークでストライクを取れる自信がほとばしったマウンドだった。
そんな上原を見ていたら、かつての好敵手・村山実さん(
阪神)を思い出した。若いころ、村山さんが得意球にしていたフォークボールが、どんな落ち方をするのか確かめようとしたことがあった。ランナーで二塁に行ったときに、村山さんのフォークをセカンド方向からじっくりと観察させてもらった。衝撃的だった。村山さんのフォークは・・・
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