シーズンの最終盤。その投球には鬼気迫るものすらあった。
西武・
涌井秀章。クライマックスシリーズ(CS)進出を目指す佳境で、9月25日の
楽天戦(Kスタ宮城)から実に10試合連続登板。
稲尾和久さんの持つ球団記録を更新した。ラストは10月6日、
日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ野球史上2人目の「6日連続セーブ」。私が
中日コーチを務めていた2005年に守護神・
岩瀬仁紀も6試合連続セーブをマークしたが、6日連続には驚かされた。
チームは8連勝のままシーズンを終えた。故障から復帰した片岡治大、
中村剛也とともに、涌井の存在がなければ逆転でのリーグ2位はなし得なかっただろう。身体的、そして精神的に最もきつい時期。そんな中で右腕は150キロ台の直球を連発していた。これまでの、いい状態だったころ以上ともいえるストレート。そして鋭い腕の振り。守護神が本来の力を取り戻したことで、継投の形がはまった。先発投手は5、6回まで投げればいい、と考えて立ち上がりから飛ばせる。「最後は涌井がいる」という信頼感は大きい。打線にも好影響をもたらした。絶対的な存在感。チームは生き返った。
今季は苦しんだ。3月のWBC出場の影響もあり、開幕投手の座は5年連続でストップ。その先発でも結果が出せない。中継ぎに回り、再び先発し、そして抑えの
サファテの離脱によって再びリリーフに……。フォームの修正など技術的なことはもちろん・・・
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