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よく分かる!ルール教室 / 元日本野球規則委員 千葉功

2019年度の規則改正で、マウンドに行く回数について変更あり。その内容とは?【後編】

 

2019年度の規則改正で、“マウンドに行く回数”について変更があると聞きました。具体的に、どのようなことですか。[後編]

 前号(3月25日号)の続きです。これまで、“マウンドに行く回数”については野球規則5.10(l)に定められていました。今年度の改正で、5.10に(m)および同【注】が追加されていますので、前号から引き続き、全文を掲載します。5.10(m)(2)から紹介しましょう。

5.10(m)マウンドに行く回数の制限


(2)監督またはコーチが投手と話すためにマウンドに行った場合、回数に数える。また、野手が投手と相談するために守備位置を離れた場合や投手が野手と相談するためにマウンドを離れた場合も、位置や時間にかかわらず回数に数える。ただし、次の場合を除く。

(A)打者が打撃を完了して次の打者が打席に入るまでの間、投手と野手がいずれも守備位置から離れずに話し合いが行なわれた場合。

(B)雨天時に野手がスパイクの汚れを払うためにマウンドに行った場合。

(C)投手の負傷、または負傷の可能性があるために、野手がマウンドに行った場合。

(D)攻撃側チームによる選手交代の通告後、野手がマウンドに行った場合。

(3)サインの確認──1試合(または延長回)で決められたマウンドに行くことができる回数を使い果たした後に、捕手が出したサインについて投手と意思の確認ができていないと球審が判断した場合には、捕手からの要求があれば球審は捕手に少しだけマウンドに行くことを認めてもよい。決められた制限回数を使い果たす前にサインの確認のためにマウンドに行った場合は、回数に数える。【注】我が国では、所属する団体の規定に従う。

[文責=編集部]
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元日本野球規則委員・千葉功による野球ルールコラム。

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