
平井が二塁へけん制した瞬間、スタートを切って本塁に生還した島内/写真=井沢雄一郎
楽天が6月3日現在、首位と健闘している。その要因は何か。チーム成績を見るとチーム防御率4.33はリーグ5位と低迷。特に
則本昂大、1日に復帰したが
岸孝之とそれまで先発2枚看板を欠き、先発陣は苦しい。規定投球回に達しているのは
美馬学のみだが防御率4.50でワースト2位。打線に目を転じてもチーム打率.257はリーグ2位タイ、チーム本塁打も63を数えるがこれもリーグ4位だ。盗塁に至ってはリーグ最下位の19。突出した数字は見当たらないが、チーム得点数が
西武に次ぐ260を誇っている。
得点力が弱い投手陣をカバーしているわけだが、得点を重ねられている要因の一つは走塁面において、一つでも先の塁へ進もうという意識が徹底されている点だろう。今年から正式に楽天を率いる
平石洋介監督といえば、1998年夏の甲子園で延長17回の激闘となった
松坂大輔擁する横浜高との一戦でPL学園高の三塁コーチャーを務めていたことが有名だ。なんとか松坂を攻略しようと策を弄した。その三塁コーチャーとしての視点が平石監督に脈々と息づいているように感じるのだ。
例えば・・・
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