プロ野球12球団の選手や監督・コーチに、毎週決まったお題について自由に語ってもらうコーナー。今週のお題は「夏の甲子園」です。 西武・田村伊知郎投手

2010年、甲子園出場し、スーパー1年生と騒がれた田村
報徳学園高は出たときと、出られなかったときでは天国と地獄。出たときは開会式の1週間前からホテルでの快適な生活で、ご飯もおいしくて、練習も調整練習なので半日で終わります。しかも甲子園で野球ができ、メディアからも注目されてと、すべてが華やかで楽しかったです。
でも出られないと、ほかが甲子園で戦っている時間を自分たちは新チームでメチャクチャきつい練習になります。
僕は1年のときだけ甲子園に行けたのですが、最初に最高の形を過ごしてしまっただけに、その後ずっと「甲子園に行けてたら、ああいう生活やったんかあ」と頭に浮かぶので、余計に悔しかった。「夏の甲子園」と言われたら、そっちのほうが大きいんです(笑)。
写真=BBM