プロ野球12球団の選手や監督・コーチに、毎週決まったお題について自由に語ってもらうコーナー。今週のお題は「夏の甲子園」です。 巨人・重信慎之介外野手

早実2年夏の最後の打席で意地の適時二塁打を放ち雄叫びを上げる重信
2010年の早実2年生の夏に出場しました。甲子園を戦っていた期間は、今はもうなくなってしまったようなんですが、水明荘というところが宿舎でした。近くに川が流れていて、夜になるとチームメートと川のそばで素振りをしていました。みんな自分のペースで振りたいだけ振っていたんですが、夜9時とか10時ぐらいだったので、照明もない真っ暗な中で川のせせらぎだけが聞こえて集中できたのを覚えています。
3回戦の関東一高(東東京)戦で、3対10で負けていた9回二死満塁から打ったレフトオーバーの二塁打が、一番の思い出です。先輩たちと野球をやるのもこの試合で終わり。大差で終わるのではなく、最後の意地を見せられたし、次の自分たちの代に向けてすごく自信になりました。