プロ野球12球団の選手や監督・コーチに、毎週決まったお題について自由に語ってもらうコーナー。今週のお題は「契約更改の思い出」です。 西武・星孝典コーチ

ダウン提示だったが、記者会見でそれをまったく表に出さなかったことがあるという星コーチ
明らかにダウンに値する成績だった年に報道陣に嘘を演じたことがありました。あまりにも悔しく、自分の中で「少しでも面白い契約だったと思えるようなことをしよう」と考えて。
『推定金額』って、どうやって出るのかな? と思って、会見のときに自信満々にダウンとは一言も言わず、「試合に出ていないところも評価していただきました」と、いかにも「良い契約ができました」ふうを装ったんです。
そしたら、記者さんたちが「は? は?」みたいな顔をしたのですが、嘘を押し通して。あのときの報道陣の「本当かよ?」という何とも言えない顔は忘れられませんね(笑)。でも、翌日の新聞を見たら、きっちりとダウン提示、その額もピッタリ。記者さん、さすがです。
写真=内田孝治