プロ野球12球団の選手や監督・コーチに、毎週決まったお題について自由に語ってもらうコーナー。今週のお題は「私の一冊」です。 中日・山本拓実投手

頭脳も明晰な山本拓実。学生時代から読書の習慣があるそうだ
ビジネス書や、スポーツ選手が書いた本をよく読みます。最近、印象に残ったのは
古田敦也さんの『うまくいかないときの心理術』。古田さんがどうやってプロ野球界で生き残ってきたかが書かれていて、中学か高校のときに読んだことがあったんですが、この秋季キャンプ中に読み直したら、共感できるところが増えていたんです。
「なるほど」と思ったのは投手のタイプによって声の掛け方を変えていたということ。すごく細かい部分まで気にする投手がいて、調子が悪かったときに「左肩が3センチ開いているよ」と言ったらすごく良くなったそうなんです。そんなこと分かるわけないんですけど、あえてそう言ったと。すごく納得しました。
写真=BBM