今年は、プロ野球史上に大きな足跡を残した選手が何人も現役を引退する。史上最多試合出場を達成した
中日・
谷繁元信監督。50歳までプレーした同・
山本昌投手。セ・パ両リーグでMVPとなった同・
小笠原道大内野手。史上最年長で2000本安打を達成した同
・
和田一浩外野手。パ・リーグ現役最多勝の
西武・
西口文也投手。進退が微妙なのは、元三冠王の
ソフトバンク・
松中信彦内野手だ。
まあ、その戦績を見れば、いずれも「大選手」である。だが、筆者としては、ついこのようにカギカッコをつけたくなり、素直に大選手と呼ぶのがためらわれるのもたしかなのだ。
これは、サプリメントのCMによくある「※あくまでも個人の感想です」ということになるのだが、どうしてためらわれるのかを説明しないと、6人のファンに失礼になるだろう。
この「大選手であって大選手でない」という個人的な感想は、実は、現役、OBを問わずプロ野球のほとんどの「大選手」に当てはまってしまうのではないか、というのを筆者は恐れる。

9月17日、引退会見を開く中日・小笠原。筆者の中では、カッコを外した本物の大選手に最も近い人だが……[写真=松村真]
「大選手」という表現とともに、プロ野球では「名選手」という表現もよく使われる・・・
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