
高橋監督[左から2人目]にもいま一度、野球とは何かということを考えてもらいたい/写真=高塩隆
人間教育のできる監督は今や12球団に皆無だ
私は関西・京都に生まれながら、子どものころから
巨人ファンだった。だから、真っ先にバッティングをマネしたのは“赤バット”の
川上哲治さん。できることなら、巨人の一員になりたかった。しかし1年先輩に甲子園のスター捕手がいたことから、巨人へのあこがれを捨て、南海のテストを受けた。
プロ野球選手になってからも、私はパ・リーグ育ちだったため、人気があって強い巨人には一種のコンプレックスを抱いていた。なんとしても巨人を倒そうと思った。
監督就任のときには、V9巨人の将・川上さんをモデルにした。あのころの巨人はミーティングが多いと聞き、同じキャッチャーの森昌彦(現・祇晶)に「川上さんはミーティングでどんな話をするの?」と何度も聞いた。森いわく、「野球の話はほとんど・・・
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