50メートル走5秒8に遠投125メートル。身体能力の高い外野手は20年秋、東都大学リーグで4本塁打と、パンチ力を見せつけた。スピードとパワーを兼ね備えたプレースタイルは西武の野球と合致しそうである 
20年秋のリーグ戦では4本塁打。4年間では通算7本のアーチを放ち、計11盗塁とアグレッシブな走塁も持ち味である[写真=BBM]
持ち味を存分に発揮したのは、2020年秋の学生ラストシーズンだった。東都大学リーグ戦では開幕からの2戦連発を含む4本塁打、打率.310(リーグ10位)13打点、3盗塁などの活躍で初のベストナインを満票で受賞した。
「ドラフトまでアピールしたいという気持ちはありました。名前を呼ばれたときはホッとしました」。西武4位指名を受けた後、
若林楽人は話した。
実家は北海道・白老町の浄土真宗本願寺派の眞證寺。「楽人」という名前は、日本の古典音楽の雅楽における指揮者を意味している。中学、高校時代も最終学年では主将を務め、駒大でも昨秋の新チームスタート時、立候補して主将に就任した。自身の名前の由来についてこう話す。
「(楽人は)先頭に立って引っ張る、みたいな感じです。自分はキャプテンをやったり、責任を持つことが好きです。人としてリーダーシップを持っていることは魅力だと思うので、大事にしています」
住職の父が西武ファンで、自身も子どものころ、西武で活躍していた
中島宏之(現
巨人)にあこがれていた。西武はなじみのある球団。「選手一人ひとりにスペシャリストがいて、各部門においてとても魅力的な選手が多いと思います」と・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン