今年開幕したばかりのプロ野球独立リーグ・九州アジアリーグから、ドラフト指名の第1号となった。最速155キロの左腕は文字どおり、即戦力での活躍が期待される。 取材・文・写真=新甫條利子 
10月11日のドラフト会議では中日から3位指名。熊本城をバックに撮影に応じた
一級品の変化球と磨かれたマウンド度胸
今年のドラフト会議で独立リーグから唯一、本指名を受けたのが
石森大誠だった。今季新たに開幕した九州アジアリーグで19セーブを挙げ、リーグ最多セーブ投手賞を獲得した左腕。大卒2年目の今季、最速を155キロまで伸ばした。
ドラフト3位で指名した中日の球団関係者があいさつに訪れた際、石森は自身の評価ポイントをこう伝えられたという。
「ストレートのコントロールが良くなったこと、三振が奪えるフォーク、カットボールなど変化球の精度が上がったところを評価していただきました。一軍で活躍している左投手を追い越すつもりで頑張ってほしい、と言われました」
最速155キロをマークしたのは、5月に行った
ソフトバンク三軍との練習試合だった。学生時代は最速149キロ、社会人1年目(熊本ゴールデンラークス)の昨季は最速152キロ。大学時代に比べて体をひと回り大きくし、体重を6kgほど増やしたことも球速アップにつながった。加えて、ソフトバンクや
オリックスで救援として活躍した
馬原孝浩監督(当時ピッチングGM)に指導を受けたことが、NPBのレベルへと押し上げる契機となった。
「(馬原監督に)投げ方は悪くないと言われていました。ただ・・・
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