社会人で大きく成長した左腕だ。最速150キロの真っすぐを気迫で投げ込む。リリーバーとして、1球1球に魂を込める。高校、大学時代の悔しい経験を糧に成長し、プロではその華を大きく咲かせるつもりだ。 取材・文=椎屋博幸、写真=BBM 
ドラフト中は緊張の面持ちでテレビの画面を見つめていたが6位ながら広島に指名され、表情が緩んだ
マウンドで両手を広げ吠えた。今年7、8月に開催された都市対抗野球。準々決勝、TDKとの対戦。トヨタ自動車の
長谷部銀次は、1対0の5回裏一死満塁のピンチでマウンドへ。持てる分だけの力を込めて腕を振り続けた。最初の打者を内野フライに打ち取り、二死満塁からは、空振り三振に斬って取り、無失点で抑えた。
「(起用されて)すごく意気に感じましたし、うれしかったですね」とマウンドに送った藤原航平監督に感謝しながら、完ぺきな火消しを行った。その前の2回戦のHonda熊本戦でも、2対2の同点の6回裏一死満塁の場面でマウンドに上がり、気迫の投球で遊ゴロ併殺打に斬って取った。
「どんな場面でも、ひるむことなくバッターに向かっていき。攻めていくところを。自分の武器としてやってきたい」
まさにそのとおりの投球を見せたからこそ、広島は6位指名ながら、・・・
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