26年ぶりの日本一を遂げたオリックス。救援陣では宇田川優希が今季、育成選手からはい上がり「勝利の方程式」の一員に。同じ仙台で大学4年間を過ごした154キロ右腕にも多くの魅力があり、早期での支配下登録を目指している。 取材・文=阿部ちはる 
オリックスの育成3位。今季、支配下に昇格した宇田川と同じ“出世順位”であり、入山も気合がこもる[写真=阿部ちはる]
仙台六大学リーグ戦では、1年秋のわずか1試合登板ながら、オリックス・
牧田勝吾編成部副部長が「どうしても獲りたかった」と評価する逸材である。
「実戦の機会が少なく、フィールディングや試合勘など細かいところはまだまだだが、彼には夢しかない」
10月20日のドラフトで期待と不安が入り混じっていた。支配下選手では東北福祉大からはすでに、
甲斐生海(
ソフトバンク3位)、
杉澤龍(オリックス4位)が指名されていた。オリックス育成3位。
入山海斗は「ドキドキしながら待っていた」と安どの表情で語ったが、地元のチームで、小さいころには球場にも足を運んでいた球団からの指名に喜びが込み上げた。「大学では試合で投げている姿を見せられなかったので、プロで見せたい」と一番に感謝を伝えたいという家族へ新たな決意も語った。課題はあるが、それ以上の伸びシロに、オリックス球団は期待している。
「魅力的なのは、真っすぐのボールの強さとスピード。オリックスには球の速い投手が多くいますが、やはり勝負できる球があるというのは重要なこと。ウチで育成したいなと」(牧田編成部副部長)
運命を変えたプロアマ交流戦
プロ野球選手を過去に57人輩出している名門・東北福祉大では4年間、ベンチ入りも難しかった。150キロを超える直球を持ちながら・・・
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