2015年のドラフト会議が終われば、同時に16年へ向けスタート。現場視察する各球団のスカウトに休みはない。来年の候補選手の連載を今週号からスタートするが、第1回は“超目玉”と評される156キロ右腕・田中正義だ。 最速156キロを誇る本格派右腕。来年ドラフトの超目玉となる素材で、上位候補でも頭一つ抜けている。現時点でも、複数球団がドラフト1位で競合することは確実だろう。ほかの投手がどこまで迫ってくるか、そんな1年間になっていくのではないか。
投球フォーム(9.0)はオーソドックスな上手投げ。昨年に比べて右ヒジが高く上がるようになり、腕の振りが鋭くなった。変なクセもない。あえて注文をつけるとすれば、下半身の使い方。試合の終盤になると左ヒザが踏ん張れずに少し動くことがある。上体の動きは素晴らしいものがあるだけに、上下のバランスをもっと意識してフォームを見直してもらいたい。
何と言っても一番の魅力はストレート(9.5)。常時150キロ前後の球威はプロの投手でもなかなかいない。一軍の表先発ローテーション(上位3人目まで)に入れるくらいの真っすぐを投げている。アウトローにビシッと決まる球は、プロでも手を焼くだろう。今年はNPB選抜との一戦で7者連続三振を奪うシーンがあった。東京新大学野球リーグでは今年の春から秋にかけて50イニング無失点の離れ業をやってのけたが、さらに磨きをかけてほしい。
スライダー、カーブに加え・・・
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