週刊ベースボールONLINE


Vol.23 村上宗隆(九州学院高・捕手) 負けん気の強さを感じる「打てる捕手」のポテンシャル

 

1年夏の甲子園では早実・清宮幸太郎とともに、脚光を浴びた村上宗隆。以降は全国舞台を経験していないが、地道に力をつけてきている。ポテンシャルの高さは誰もが認めるだけに、夏のパフォーマンスから目が離せない。


 九州学院高では1年春からレギュラーをつかんだスラッガー。同じ左打ちの早実・清宮幸太郎とともに、早くからスカウト陣から注目されてきた選手だ。四番打者として出場した1年夏の甲子園では無安打に終わり、大舞台で活躍することはできなかったが、「打てる捕手」として人気が出そうな選手である。最後の夏は再び甲子園に戻って、成長した姿を見せてもらいたい。

 打撃フォーム(8.0)はややアッパー気味のスイングだが、ボールをとらえる能力、パンチ力が魅力。リストも強く、その力を利用して球を遠くに運べる。飛距離は高校生ではトップクラス。軸足となる左足にしっかりと体重を乗せて振れるようになれば、さらに伸びるだろう。

 一方、選球眼(7.0)はまだ、改善しなければならない。特に内角球の見極め。前に突っ込んで打ちにいくケースがあるため、内角球に詰まりやすい。四番に座るだけに、各校のマークは今後も厳しくなることが予想される。内角を引っ張った、強いファウルを打ったり、内への反応を良くするための練習を積んでほしい。上のレベルの投手に対応するためには・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

プロフェッショナルレポート

プロフェッショナルレポート

元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング