身体能力が高くなければ、アンダーハンドで投げることはできない。持って生まれた柔軟性とヒジの使い方は、天性のものにほかならない。大学2年時の輝きを取り戻せば、高橋礼はプロでも大きな戦力になってくることだろう。 専大松戸高時代は甲子園出場経験こそないが、千葉県内でも屈指の好投手だった。専大では1年秋からリーグ戦に登板し、2年時には日本代表入りも果たした。187センチの長身を柔らかく使うアンダースローは、現在のプロでも数少ないタイプ。各球団のスカウト陣は、今後もチェックを続けていくことになるだろう。
投球フォーム(8.0)は2年時の形が最も良かったように思える。昨秋、今春のリーグ戦では軸足となる右足に体重が乗り切っていない。腕の振りが良く、右ヒジの使い方もうまいので、もう一度、下半身主導のフォームを模索してもらいたい。下半身で粘れるようになると、球持ちが良くなり、打者にはより打ちにくい投げ方になる。
下手投げながら、ストレート(8.0)には球威がある。アンダースローで130キロ台のスピードは、打者からすれば体感速度は10キロほど速く感じると思う。キレのいい球が増えるように、いいフォームで投げ込んでほしい。
変化球(7.5)はカーブ、スライダー、シンカーを操る。ただし、曲げようと意識し過ぎてしまうと・・・
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