高校3年間の集大成。関東一高は3年連続の夏の甲子園出場をかけて、東東京大会(7月8日開幕)を戦う。キャプテンであり、マウンドを守る大型右腕は仲間のため、全力で腕を振っていく。 取材・文=斎藤寿子 
昨秋の新チームから主将を任され、リーダーとしての風格が出てきた。立場が人を作るのである/写真=斎藤寿子
“恐怖感”さえあったリリースの良い球のキレ
「キャッチボールをするだけで、彼のボールは怖いなと感じるほど、いいときのキレはすごいですよ」
昨夏まで3季連続で甲子園出場に導き、侍ジャパン高校代表のコーチも歴任した関東一高・米澤貴光監督が、そう語るのは主将兼エース・
高橋晴のことだ。
186センチの長身を生かした角度あるストレートを武器とする本格派右腕。今秋のドラフト候補として、プロのスカウトも注目している。
今春には自己最速の147キロをマークした。だが、「スピードはあまり考えていない」と本人は語る。重要視しているのは、いかに、低めにキレのある球を投げることができるかだ。
米澤監督も、そのキレに太鼓判を押す。
「高橋のピッチングを初めて見たのは、彼が中学3年のとき。『ああ、球離れのいいピッチャーだなあ』というのが第一印象でした。いわゆる初速と終速との差がなく、手元で伸びる感じ。だから、高橋とキャッチボールすると、ビュンッと向かってくるから怖いんですよ(笑)」
高橋が最もこだわっているのが、リリースの際の・・・
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