駒大は今春、5季ぶりに一部の舞台へと戻ってくる。昨秋、日大との入れ替え戦では、2試合続けて救援で好投を見せた。スリリングな終盤を乗り切るだけの高い技術力、そして精神力を持ち合わせている。 取材・文=上原伸一 ![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=1491&contents_id=p_page_059)
抑え、さらにはロングリリーフでの適性を見せている右サイドだが、先発へ向けた準備も進めている/写真=山口高明
ドラフト候補と呼ばれる選手には、子どものころから才能を発揮し、順調に階段を上ってきたタイプもいれば、一方では、何かをきっかけに変貌を遂げ、台頭してきた努力型もいる。駒大・
白銀滉大はまさに、後者に当たる。白銀は「もしサイドに転向していなかったら、高校で野球を終えていたと思います」と話す。
柏日体高では2年秋からエース。同秋は県8強も、本人いわく「どこにでもいるような、上手投げの投手でした」。真っすぐは
シュート回転しがちで「(右打者の)外を狙ったボールが真ん中に入り、それで打たれたこともよくありました」。
転機が訪れたのは2年秋の県大会後だ。白銀はある日の練習で、このままではいけないと、試しに横から投げてみた。すると、オーバーよりもいいボールが行く。浮き上がるような軌道で、勢いよく捕手のミットにおさまった。もしかするとサイドの方が合っているのでは……その様を見ていた金原健博監督の見解も同じだった。白銀はほどなく金原監督から腕を下げるよう、告げられる。
サイドになって変わったのは・・・
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