作新学院高時代は四番として、3年夏の甲子園で全国制覇。優勝へ導いたエースは今井達也(現西武)だった。元エースは大学では野手ではなく、投手に専念。最終学年は投打でチームに貢献する。 取材・文=上原伸一、写真=矢野寿明 
最速150キロの本格派右腕は今春、チームを優勝へ導くため、全力を注ぐ
すべては今年にかかっている。
入江大生は「この1年で納得できる成績を残せたら、胸を張ってプロに行きたい」と話す。ドラフト上位候補の呼び声もあるが、3年秋までのリーグ通算は2勝5敗。昨秋は防御率0点台と安定していたが、規定投球回数には4イニング足りなかった。
「1学年上に
森下暢仁さん(
広島)や
伊勢大夢さん(
DeNA)と頼れる先輩がいて、自分は『このくらいでいいや』と甘えていたところがありました。それがそのまま数字につながったと思います」
昨年まで9年間コーチを務め、今年から明大を率いる田中武宏監督も「入江の進路は、今年の成績次第」と考えている。
「NPB全12球団からあいさつに来てもらっていますが、昨年までと同じようなら、送り出せないというのが本音。プロに行きたいのなら、歴代のエースがそうだったようにまず、今春から背負う(明大のエース番号である)11番にふさわしい活躍をしないといけない」
田中監督はラストイヤーにかける入江の意気込みを感じ取っている。「練習への取り組み方も、昨年までとは全然違います」。チームを束ねる副主将になったこともあり・・・
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