宮崎県三股町にある都城東高。春夏通じて、甲子園経験がない私立校に右の2枚看板がいる。切磋琢磨しさらなる高みへ――。1学年上の先輩である楽天・武藤敦貴に続いて、プロへの門をこじ開ける。 写真=上野弘明 
宮崎の私学・都城東高には2人の大型右腕がいる。左は有馬、右は和田。3年間、ともに切磋琢磨してきた
有馬太玖登と
和田颯斗には夢があった。学校初となる甲子園の土を踏むこと。聖地で活躍し、プロ入りすること。この一心で互いに競い合い、高め合ってきた。
5月20日、全国高校野球選手権大会の中止が発表され、聖地への道は絶たれた。福岡県から野球留学している和田は「ショックだった。甲子園に出場し、応援してくれた親に恩返ししたかった」。有馬も「前々から中止を覚悟していたけれども、自分の中で『不完全燃焼』いう思いがなかなか消えなかった」。携帯電話が鳴ったのはその直後だった。
同校の1学年上で、学校初のプロ野球選手となった楽天・武藤敦貴外野手からだった。「今年のチームは絶対、甲子園に行けると思っていたけど……。中止はかわいそうだが、誰のせいでもない。おまえたちは上を目指すんだから、すぐに気持ちを切り替えろよ」。ともに汗を流してきた先輩から、精いっぱいの激励だった。有馬は「今は遠い存在になったけれども、武藤さんの励ましで必ず同じステージに立つという思いが強くなりました」。
有馬、和田ともに野球を始めた小学生時代・・・
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