2020年甲子園高校野球交流試合が8月10日に開幕した。注目カードの一つが昨夏の甲子園決勝の再現である履正社高と星稜高(8月15日)の顔合わせだ。1年夏から経験豊富な左のスラッガーが、最後の公式戦で完全燃焼するつもりだ。 取材・文=沢井史 昨夏の甲子園では全国制覇メンバーの一員として、四番・井上広大(
阪神)や一番打者の
桃谷惟吹(立命大)に負けない強打者として存在感を見せていた。
小深田大地は入学から3カ月後の夏、背番号5を着けて先発出場を果たし、以降、強力打線をリードしてきた。T-岡田(
オリックス)をはじめ、履正社高では、1年夏から公式戦の場を踏んだ選手は数人いるが、あの山田哲人(
ヤクルト)でも、背番号は2ケタだったという。
「打つことに関しては、1年生とは思えない高い能力があった」。プロで活躍する打者を育成してきた岡田龍生監督は、早い段階から戦力として高く評価していた。
最も印象に残った投手は前佑囲斗
兵庫県姫路市出身。数々の強豪校から声がかかる中で、大阪の強豪校を選んだ。「履正社は、自主性を大事にしているからです。中学のときに人のために野球をやる大切さを知って、人のために野球をすれば人間として成長できるし、自分で考えながら学べたら大人になっても役に立つことが多いと思いました」
とはいえ、1年夏は難しい戦いが続く・・・
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