この夏、ついにベールを脱ぐ。上から投げ下ろす184センチ左腕。今春、最速141キロをマークし、NPBの各球団スカウトも、最後の夏の投球に注目している。 取材・文=前田泰子 写真=上野弘明 
3年間、汗を流した九州学院高のグラウンドでポーズ。2015年以来の夏の甲子園へ導く覚悟だ
3月7日。九州学院高のグラウンドには数球団のスカウトが集まった。昨秋の九州大会で4強に入り、センバツへ出場する宮崎商高との練習試合。先発したのは
山田俊介だった。宮崎商高には昨秋からプロの注目を集める強打の遊撃手・中村碧人がいたが、スカウトの目当ては中村だけではなく、九州学院高の左腕・山田俊介の調整具合をチェックするためもあった。強力打線が持ち味の宮崎商高を相手に先発した山田は、7回を投げて3失点。1回を3者連続三振でスタートし、プロ注目の中村も無安打に抑えた。九州屈指の強力打線に対して「自分がどれだけ通用するか投げました。自信になりました」と手応えは上々だった。
本格派の大型サウスポーは、ここまで十分な実力を発揮できていない。入学して間もない1年生の5月に行われたNHK杯で早くも背番号14を着けてベンチ入りしたが・・・
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